ドライルームって本当に乾く?つくって感じた「本音」と我が家の実例
どうも、ドライルーム使用歴2年のひよっこ建築士です。
洗濯物って天候によって乾きにくかったり、室内に干さなければいけなかったり、臨機応変に対応しなければいけないので面倒ですよね。
なので我が家は、洋室を一つドライルーム化しました。それからは外に干していないし、リビングにも室内干ししていません。
そこで今回は、ドライルームを実際に使って感じた本音やデメリットについてご紹介していきます。
記事の最後に、失敗しないためのアドバイスについても書いています。
是非あなたの家づくりの参考にしてみてください!
ドライルームとは
ドライルームとは、除湿機を備えた室内干し専用のスペースのことを指します。
除湿機が備わっているかどうかが条件であるため、日差しを取り込んで乾かすタイプのサンルームや物干しスペースは、厳密にいうとドライルームではありません。
家事室やランドリールームとも、少しニュアンスが違います。
また完全に個人的な意見ですが、頻繁に人の動きがある部屋や階段ホールと扉無しで続いているスペースだと空気の入れ替えが伴うため、効率的にいうとドライルーム呼べるかは微妙だと思います。
次に、我が家の実例についてご紹介します。
我が家の実例
(我が家の除湿機「CV-H120」)
賃貸の洋室1室をドライルーム化しているので、広さは6.5畳あります。
ドライルームとしては、やや広めだと思います。広ければそれだけ除湿に時間が掛かるので、効率はあまり良くありません。
洋室に物干しラックを置いただけではドライルームになりませんので、除湿機を設置する必要がありますよね。
我が家はAmazonで購入した除湿機「CV-H120」を使用しています。コンプレッサー式です。
少し広すぎるのため、除湿機に加えて扇風機を回して空気を循環しています。
布団など大型な洗濯物以外は、すべてドライルームで乾かしています。
除湿機に6時間のタイマーがありますが、6時間除湿すればだいたい乾きます。
1回の電気代は、6時間で40円くらいです。
(260(W)÷1000×6(h)×27(円/kwh)=42.12円)
次に、2年使用して実感したことについてご紹介します。
実際に使って感じた本音
花粉や外のにおいがつかない
花粉は当然、洗濯物にも付着します。
花粉症の方は共感して頂けると思いますが、家に持ち込む花粉はできる限り少なくしたいですよね。
ドライルームであれば、そのような不安は解消できます。飲食店が近くにあるなど、においが気になる場合も同様です。
花粉症の私にとっては、ものすごく助かっています。
ルーティンワークにできる
晴れたから外に干す、雨だから室内に干す、これから出かけるから、雨が降りそうだから...など、天気や予定によってバラツキがあると、毎回考えて行動する必要があります。
これを、リソースが割かれていると言います。頭を使っているという事です。
スティーブ・ジョブスが同じ服を何十着も持っていたという話は有名ですが、これは服選びにリソースを割かないための工夫です。
たかが洗濯物干しに頭を使うくらいなら、家族の事や仕事の事を考えたほうが有意義ですよね。
ドライルームをつくることで洗濯物干しをルーティンワークにし、無駄なリソースを省くことが出来ます。
家事動線の短縮になる
外に洗濯物を干すとなると、日当たりの良い南側が基本ですよね。でも、間取りの基本として、脱衣室などの水廻りは北側に設けるのが一般的です。
そうなると、どうしても洗濯機置き場からの動線が長くなりがちです。
無理やり動線を短くしても、他の間取りに制約が出てくる場合があります。
しかしドライルームであれば日当たりは関係ありません。
バルコニーなどに比べて自由な位置に設けられるので、動線を短くすることが可能です。
動線を短くすることで、家事時間の短縮につながります。
衛生的な洗濯ができる
「景観が悪くても問題ない」というかたもいらっしゃるかと思います。
しかし、突然室内で干さなければいけない状況になったとき、設備が整っていなければ洗濯物が乾きにくく、じめっとして臭いも発生します。
ドライルームがあれば、臭いの面でも衛生面でも心配はなくなります。
居心地が良い
雨の日など、どうしても室内干しをしなければいけない状況では、リビングや寝室に干すことになりますよね。やはり、景観は美しくありません。ドライルームがあれば隠すことが出来ます。
せっかくインテリアや家具にこだわっても、洗濯物が見えていたら台無しです。見せたくないものをドライルームに隠してしまえば、リビングや寝室を気持ちよく居心地の良い空間にできます。
失敗しないためのアドバイス
メリットだらけのドライルームですが、困っている点もあります。
ごくまれに思ったように乾かない時がある
気温が低い日は水分が蒸発しにくく洗濯物が乾きにくいです。
また、除湿機が満水になって途中で停止してしまうなどが原因で、6時間後に乾いていないことがたまにあります。
ただし、仮に外に干していても、突然の雨で乾かなかったという事も考えられます。
そのため一概にドライルームだけのデメリットとは言えないようにも思いますが、金を掛けてドライルームを作っている以上、気にはなります。
どうやら、除湿中に空気の移動があると上手く乾かないようです。
せっかく除湿した空気が移動してしまったら当然っちゃ当然ですよね。
埃がたまりやすい
埃の大半は衣類から発生する繊維ゴミです。
室内で干しているので、当然それらがすべて室内に落ちます。
ドライルームは頻繁に掃除する必要があります。
ただし掃除するのも面倒なので、我が家はルンバにやってもらってます。
天日干しのほうが気持ちいい
なんとなく天日干ししたほうが気持ちよいと感じている方もたくさんいらっしゃるかと思います。
外で干すと紫外線による殺菌作用の効果が得られるのも確かです。
しかし、洗濯物同士が重なって日陰になった部分や服の内側などには殺菌作用はほとんどありません。
それよりも洗濯物を室内で短時間で乾かすほうが菌の繁殖を抑えられるのではとの見解もあります。その上、紫外線による繊維の劣化も抑えられます。
ドライルームについてのまとめ
(ドライルームのイメージパース)
ドライルームで本当に効率的に乾くのかどうか不安だったので、当初は実験的にドライルームを設置しました。
その結果、今でもドライルームを使い続けています。
家事効率も高くなり、ルーティンワークにできて衛生的。ドライルームのメリットはかなり大きいと言えます。
賃貸の方がドライルームを作るのはなかなか難しいかと思いますが、新築を検討している方でまだ間取りの修正が可能な方は、是非導入してみてください。
それでは、次の記事でまたお会いしましょう。
ひよっこ建築士でした。
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